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何が違うの?みそプリンの特徴

上質な美味しさにプラスする、突出したオリジナリティ。
気になる「なぜ?」と「どのように?」 開発者が語る誕生秘話!

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内山文

味噌とプリンの融合が生む、典雅な味わい

内山味噌店で提供する「みそプリン」の特徴は、何といってもチーズのような濃厚さです。それでいて味噌ならではのホッとする優しい味わい。プリンは2層に分かれており、上の層は濃厚なコクを、下の層は上品ななめらかさを追求しています。層の違いは温度、混ぜ方、蒸し方、全てに細心の注意を払わないと、きれいに仕上がりません。ぜひ、この違いを感じていただきたいですね。それと、混ぜ物はしたくないので、厳選した100%の乳脂肪分にもこだわりました。これら「みそプリン」の特徴を、理解してくださる方が増えてきたのは本当にありがたいです。

誕生の理由は夫婦の会話と相性の良さ

「みそプリン」が生まれたきっかけは、もともと私の作るプリンを、主人が好きだったからなんです。カフェのオープンが決まり、コンセプトとして味噌や豆乳などの原料を用いた商品を打ち出すことになりました。そこでまず、ウチならではのプリンを作ろうということになったんです。試作品の出来が良かったため、私は豆乳プリンを推したんですが、主人が一言「味噌屋なんだから、みそプリンにしよう」と(笑)。そう言われて「確かに味噌とプリンの組み合わせは悪くないな」とは感じましたね。チーズのような塩気のある乳製品はお菓子に向いています。なら、味噌と乳製品との組み合わせも「有り」だろうと思いました。

3年にわたり繰り返された試行錯誤の日々

でも、そこからが大変でしたね。他の仕事をこなすかたわら、「みそプリン」の試作品作り。結局、納得できるものが完成するまで3年かかりました。原料の選択、その配合具合、蒸し時間の調節、しかも気温などに関しても微調整が必要なんです。濃厚な部分となめらかな部分とで2層に分けることも苦慮しました。失敗して泣く泣く捨てることもしょっちゅうだったんです。

美味しいを前提に、唯一無二のプリンを目指して

味噌はコクの出る白みそを選びました。赤みそも試しましたが、パンチが効き過ぎるんです。「みそプリン」だからといって、味噌が全面に出る商品にはしたくなかったんですね。イロモノ扱いされ「1回食べたから、もういいや」という商品ではダメ。あくまでも、味わいとして味噌の嫌味も違和感もなく、なおかつ何度も食べたくなる味。それでいて他のプリンと差別化をはかれる商品にしたかったんです。

人気プリンとの比較を重ね、遂に商品化

試行錯誤を繰り返して、これなら商品として買っていただけるに値すると、自分なりにゴーサインを出せたのは、全国的に人気のプリンをたくさん取り寄せ、食べ比べた結果です。「みそプリン」が、それらと比較しても遜色のないレベルに達していると実感したので。私はもともとネット通販などで取り寄せて、何かを食べる、というのが多いんです。カフェで提供していたノーマルなプリンがお客様から好評だったことも自信になっていましたね。

嬉しくも励みになる、お客様からの声

「みそプリン」を提供するようになり、だいぶ定着し、ご好評の声も多くいただけるようになりました。ネットの書き込みで「メチャうま!」と書かれていた時は「みそプリン」を作って良かったと、しみじみ思いました。他には「トロッとして濃厚」や「2層に分かれていて違う美味しさを楽しめる」、「味噌が強過ぎないのがいい」などのご意見が多いです。直売所でお客様からお誉めの言葉をいただく機会も、だいぶ増えましたね。

取材記者より

伝統と地力にあふれた原料としての味噌を、洗練されたアレンジを効かせ、とびきり美味洒脱な「みそプリン」へと変貌させる。六代目の奥方である文さんが、3年の月日をかけて完成させた会心のデザート。そこにこぎつけるまでの苦労は並大抵ではなかったという。創意工夫と研究開発。現在の「みそプリン」の人気と定着へたどり着いたのは、その精進ぶりと共に、ハズバンドである六代目の存在が不可欠。数々のアドバイスや激励もさることながら、何より大きいのは、老舗だからこその素材力あふれた味噌を用いることができる点ではないだろうか。このアドバンテージは、きっと、ものすごく大きい。2層に分かれ、濃厚さとなめらかさが絶妙な味わいを織りなす「みそプリン」とは、すなわち老舗味噌屋・内山味噌店の六代目ご夫婦そのものなんだと思う。

取材記者:飯田寿
取材日:2008年10月28日